業務ヒアリング分析

商談の記録から、業務の棚卸しとAI活用の設計案を組み立てます

デモ版

ヒアリング記録の入力

初回ヒアリングの文字起こしを貼り付けてください。録画の自動文字起こしをそのまま入れて構いません。

ヒアリング記録を読み込んでいます
発言から業務を抽出しています
担当者と所要時間を集計しています
詰まっている箇所を特定しています
AI活用の候補と削減見込みを算出しています
着手順を組み立てています

1分析サマリ

ヒアリング記録から読み取れた現状です。

金属部品加工業、社員45名(工場28名・事務10名・営業7名)。見積、生産進捗、日報、請求、問い合わせ対応の5領域で、 紙とExcelを介した手作業が残っています。同じ情報を複数の書類へ書き写す工程が3箇所あり、 過去の資料が担当者ごとの管理になっているため、探す時間と属人化が発生しています。 AIの利用は個人のメール作成にとどまり、業務そのものには入っていません。
抽出した業務
6
月あたり総工数
248時間
削減見込み
163時間 / 月
二重入力の箇所
3箇所

2抽出した業務

発言に出てきた作業を、担当と所要時間で並べ直しました。時間はヒアリングでの申告値から算出しています。

業務担当頻度月あたり詰まっている箇所
見積書の作成営業7名
最終確認は社長
月70〜80件81時間 過去の類似案件を共有フォルダから探せない。ファイル名が担当者ごとにばらばらで、経験のある人の記憶に頼っている
客先からの問い合わせ調査営業7名日常的58時間 材質や過去の単価を過去資料から探す。所在を知っている人と知らない人で所要時間が6倍違う
請求書の作成事務2名月初3日間58時間 複写紙の納品書控えを見ながら会計ソフトへ手入力。月2〜3件の入力誤りが客先指摘で発覚し、再発行に半日
日報の回収と月次集計班長4名
集計は工場管理
毎日 / 月末2日23時間 紙を翌朝回収してExcelへ転記。月末集計以外に使われておらず、毎日の記録が活用されていない
生産進捗の転記と共有工場管理1名毎朝 / 随時21時間 ホワイトボードから毎朝Excelへ転記。午後の状況が反映されないため、営業から1日5〜6回の問い合わせ電話が入る
不良報告書の作成班長4名随時7時間 日報と不良報告書へ同じ内容を二度書いている。現場から不満が出ている
合計248時間

3過去の試みがうまくいかなかった理由

ヒアリングで挙がった、見積をAIに任せて失敗した件についての見立てです。

原因は、AIに自社の情報を渡していなかったことにあります。 チャット画面のAIは一般的な知識しか持たないため、貴社の単価表・材料費・工程ごとの標準工数を知りません。 知らない前提で数字を出させれば、当然合いません。 逆に、単価表と過去の見積を読める状態にしたうえで指示すれば、根拠のある数字が返ります。 AIを入れるかどうかではなく、何を読ませるかの設計が結果を分けます。

4AI活用の候補

削減時間の大きい順に並べています。数字は現状の申告値からの見込みです。

1見積書の下書き自動生成 81時間 → 30時間 −51h
作るもの図面と仕様を渡すと、過去の類似案件を自動で引き当て、材料費と加工工数を積んだ見積の下書きを出す仕組み。根拠にした過去案件が併記されるので、妥当性をその場で確認できる
読ませる情報単価表、材料費一覧、工程別の標準工数、過去3年分の見積書
使う道具ClaudeGoogleスプレッドシートGoogle Apps Script
人が握る最終単価の決定、受注可否の判断、値引きの余地
副次効果ベテランの判断が過去案件の形で残るため、休んでも止まらなくなる
2納品書の読み取りと請求書の自動作成 58時間 → 15時間 −43h
作るもの納品書の控えをスマートフォンで撮ると、日付・品名・数量・単価を読み取って請求データにまとめる仕組み。月初は確認して確定するだけになる
読ませる情報納品書の様式、得意先マスタ、単価表
使う道具GeminiGoogleスプレッドシートGoogle Apps Script
人が握る請求内容の最終確認、締め後の調整、客先への発行
副次効果読み取り時に単価と数量を自動照合するため、入力誤りによる再発行が減る
3過去資料の横断検索 58時間 → 20時間 −38h
作るもの過去の見積・図面・納品書・仕様をまとめて置き、日本語で聞くと該当箇所を根拠付きで返す仕組み。「あの部品の材質は」「前回はいくらだったか」にその場で答えられる
読ませる情報共有フォルダの既存資料。ファイル名の統一は不要で、中身から検索する
使う道具ClaudeNotebookLMGoogleドライブ
人が握る客先への回答内容の最終判断
副次効果資料の所在を知っているかどうかの個人差がなくなる。1番の見積作成でも同じ資料を使う
4日報のデジタル化と報告書の同時生成 30時間 → 12時間 −18h
作るもの班長がスマートフォンから日報を入力すると、不良の記載があれば不良報告書の形にも自動で起こす仕組み。月次の稼働率・不良率は入力と同時に集計される
読ませる情報現行の日報様式、不良報告書の様式、月次報告の集計項目
使う道具GoogleフォームGoogleスプレッドシートGemini
人が握る不良の原因判定、対策の決定
副次効果二重記入がなくなる。月末2日の集計作業がゼロになる
5生産進捗の共有 21時間 → 8時間 −13h
作るもの4番の日報入力と同じ画面から進捗を更新し、営業が案件名で検索できる状態にする。転記の工程そのものをなくす
読ませる情報現行のExcel進捗表の項目
使う道具GoogleスプレッドシートGoogle Apps Script
人が握る納期の変更判断、客先への回答
副次効果1日5〜6回の問い合わせ電話が減り、工場側の作業中断がなくなる

5着手順の提案

効果の大きさと、着手のしやすさの両方から順番を組みました。

  1. 過去資料の横断検索から始める

    既存の資料を置くだけで動き、業務の進め方を変えずに効果が出ます。ここで整った資料が見積の自動化にそのまま使えるため、先に置くと1番の構築が短くなります。

  2. 見積書の下書き自動生成

    削減時間が最も大きく、受注機会にも直結します。単価表の整備が前提になるため、着手前に現行の単価表の状態を確認します。

  3. 納品書の読み取りと請求書の自動作成

    月初の集中負荷が解消されます。読み取り精度を1か月分の実データで検証してから本運用に移します。

  4. 日報と進捗の共有をまとめて置き換える

    この2つは同じ入力画面にまとめられるため、分けずに一度で構築します。現場の入力習慣が変わるので、最後に回します。